温暖化による農業や漁業への影響
もう12月もすぐそこ という状況なのに、イチョウの木が黄色くなりきれていませんでしたが、
昨日今日の寒さで一気に秋が深まりそうです。
最近はニュースでも少しずつ温暖化に関する情報が流れるようになってきている気がしました。
さて、温暖化に関する日本国内のニュースで気になったもので、
米の品質が落ちたり生産量が減っているというものや、海水温が上昇し昆布の生産量が落ちているといったものがありました。
都内在住の私たちからすると、こういった第一次産業において受けている被害ということはあまり身近ではないことから、温暖化の影響を考える機会が少ないですよね。
と同時に消費者側であり、商品の価格が多少変わったくらいでは、あまりその理由を考えようとはしませんしね。
生産者側では温暖化の影響が刻々と生じ始めている。エネルギーを大量消費しCO2の多くを排出している私たちが意識した行動をとらなければなりませんね。
SDGsでも ”だれ一人取り残さない” ことが掲げられてますし。
先日の環境省主催のIPCCシンポジウムでも土地関係特別報告書の内容でこういった農業等の話があったようです。
私も意識が足りていないのは重々承知のうえです。意識を高めたいです。
東京都の日平均気温の変動(1870年~2017年・最高気温&最低気温)
前回のブログで書きましたが、紅葉の開始時期が年々遅くなっているということで、
ここ数年の気温の変動を見てみました。
気象庁の資料等で、日本の年平均気温は、100年あたり1.15℃の割合で上昇している 事を示した気象庁のグラフは良く目にするのですが、
東京都としての気温の推移はどうなのか。
特に最高気温、最低気温が年々どのような変化をしているのか、気象庁がHP上で公表しているデータを基に簡単なグラフを作ってみましたので、掲載します。
※データ出展)気象庁HP 過去の気象データ(東京)
◆最高気温の推移(日平均)
1880年代~1920年代までは、夏の最高気温が高い年でもせいぜい35℃だったようですね。
1990年代頃から年の最高気温が40℃にまで達する年があり、35℃を上回るのは当たり前となっています。
◆最低気温の推移(日平均)
続いて最低気温です。最高気温の平均グラフと同じように右肩上がりのグラフになっています。
1870年代は夏の暑い夜でも25℃だったようですね。これなら東京でもエアコンが無くても何とか寝れそうです。
最低気温のグラフでは、上限より下限でここ100年あまりに5℃上昇していることがわかります。
100年あまりで夏が暑くなっているのは体感的に意識しやすいですが、冬の気温も大幅に上昇しているのですね。意外でした。
紅葉の季節。今年もなんか遅い気が…
私の住んでいる日野市では、ようやく最高気温が20度を下回る日が増えてきました。
2019年も激動の夏が終わり、秋…紅葉の季節ですね。
涼しくなり秋晴れの空を眺めていると、気候変動とか温暖化のことなんて忘れてしまいそうです。
そんな秋でも地球温暖化の影響があること、ご存じですか?
というのも近年、夏の終わりが遅くなっていることに起因して、カエデの紅葉スタートが遅くなってきているようです。
カエデの紅葉については、気象庁が公表している資料(気候変動監視レポート)によると、60年前に比べ、およそ20日遅くなっているそうです。
紅葉の開始が遅くなった分、終わる時期も遅くなっているということなのでしょうかね。
個人的には紅葉の開始日だけでなく、終わる日も気になるところです。
普段生活しているとあまり気にならないことなのですが、意外と温暖化の影響が植物にも出てきているのですね。
桜の開花時期については毎年ニュースになりますが、紅葉の時期についてはあまり報道されませんしね。
こういうことをニュースでもっと取り上げれば、個人の環境問題の高まりにもつながっていくと思います。
千葉での記録的な大雨…
2019年の豪雨、終わりではありませんでしたね。
一昨年は九州、昨年は西日本、今年は東日本 と、ここ3年、日本では豪雨による被害が続いてます。
それも「数十年に一度」や「観測史上初」といったものが立て続けに…
これはもう気候変動による異常気象と捉えるほかありませんよね?
そろそろ気候変動に皆が気づいて、将来世代の為だけではなく、今を生きる私たちの為にも 地球温暖化防止に本腰を入れていく時ではないでしょうか。
今から本気で対策を始めても 温室効果ガスの増加に伴う今起きている異常気象は抑えられません。
これ以上大きな気候変動をもたらさないため、地球温暖化防止の為の対策は当然必要ですが、これからは「異常気象への対策・備え」が重要です。
来年以降、記録をさらに上回る異常気象が襲ってくる可能性も大きいと思います。
異常気象による影響は「河川の氾濫、強風」 だけではありません。
「電気・水道・ガス・通信」 といった生活に必要不可欠なライフラインの寸断されたとき どうするか。
ということについて、考えるよいタイミングです。
環境投資をする意味
以前の記事でも取り上げましたが、
昨今の異常気象は社会全体に影響を及ぼし、その影響は個人から企業まで大きいものですよね。
この経験を環境活動へ活かすには今のようなタイミングで切り替えることが重要と思っています。
今回は企業における環境について少し考えを書きたいと思います。
投資家の投資判断の基準として、環境という視点が非常に重きを置くような時代になってきているのは非常に良いことだと感じます。
しかしながら、企業側では投資家を意識したESG経営になっている気がします。
(当然、全ての企業ではないと思いますが)
世の中がこういう流れだから、うちはどうする? と話題になっている環境問題に急に舵を切る。
やはり、こういう世の中の流れを見据え、環境施策を前々から調査・検討し、うちの会社では環境のこういうところに役立てるのでは? と検討するような企業体質でないと。
場当たり的なやり方では、環境を本質的に良くすることにはつながらないと思います。
例を挙げるとすると、「プラスチック○○を廃止」
これは以前の記事でも書きましたが、企業のESGに関する投資家へのアピールでしかないと感じます。
海洋プラスチックを減らすための行動であれば、流れ出てしまう原因の特定と既に海へ出てしまったプラスチックの回収がやるべき行動ではないかと思っています。
総て個人の意見です。
オフィスで使われるエネルギーの削減について
最近、私の職場におけるエネルギーの見える化がされるようになった。
目的は業務におけるCO2排出量の削減であり、コストの削減にも繋げることのようである。
皆が興味を持つのは初めのうちだけで、すぐに興味を持たなくなるのが現実。
こういうものの大体は設置して終わってしまうものである。
私の職場においてもそのとおりで、設置してしばらく経つと誰も見向きもしなくなってしまう。
個人の自宅のエネルギー使用量であれば、減らしたいと考えるのが当然だが、それが会社の経費であると、完全に人ごとになる。(従業員がした省エネ行動に対するインセンティブが無いのが殆ど)
故に照明を小まめに消したり、設定温度を緩和する といった行動に結びつかない。
また、エネルギーの表示方法がそのフロアやエリア毎の集計値であるため
個人が頑張ったところで、その成果も中々見え難いといった設備的な要因も考えられる。
昨今、一般的なオフィスのエネルギー消費設備は殆どが省エネ機器であり、これ以上減らすためには使い方を変えるしかない。
そのためには、一人一人の意識を変えないと。。。
2019年夏と異常気象
今年の夏も昨日の台風を以って、ようやく終焉といったところでしょうか。
今年は台風15号、台風19号、各地に甚大な被害をもたらしましたね。
私の実家や昔住んでいた地域では、川の氾濫による被害が出ました。
日本ではこういった天候が及ぼす自然災害が近年非常に多くなっているように感じます。
ここ数年、天候に関して「数●年に一度」という言葉をよく聞くようになりましたね。
裏を返すと数●年前には起こっているわけで、これだけでは異常気候と地球温暖化が結び付けられません。
しかし、この異常な気候が数年で立て続けに起こるとなると、
地球温暖化の影響が気候変動の一つの原因と考えざるを得ないと思っています。
この数年の日本では、九州地方から東日本まで広い範囲で数●年に一度や過去に経験したことのない規模の災害が発生しています。
当然、こういった災害は日本だけでなく、世界の広域で発生しているので、これは地球温暖化が一つの要因と考えざるを得ないのが現状かと思っています。
この数年何かしらの気候災害が発生しているので、来年以降もこのレベルの災害が起こる可能性は高いと思っています。
人は喉元過ぎれば忘れてしまう生き物です。
地球温暖化防止の為の対策は必要ですが、いつ災害が起きても落ち着いて対応できる構えも重要です。
備えるのは今です。